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物流単価値上げと物流コスト削減

昨今の円安で、燃油費が上がり、復興需要などで人が不足気味となり、特に物流の担い手が圧倒的に足りなくなる中、物流会社は、(当然といえば当然なのですが)値上げ攻勢に出ています。

背に腹は代えられないという状態となっています。

週刊ダイヤモンドの今週号(2014年7月5日号)は「物流ビジネス大異変」という特集を組んでいます。

マスコミは、事物流に関してはあまり目をむけてきませんでした。また、向けたとしても一般の人の関心事の宅配が主体です。この特集もその印象はぬぐえませんが、世に与えるインパクトは小さくありません。

お客様からの相談も「値上げを避けたいがどうしたらよいか」が大半です。

単価値上げを極力抑えて、そして、トータルで物流コストをどう下げるか。

難しい問題と思われますが、根源に経ち変えれば、解決策はシンプルです。

シンプル=単純ではありますが、実行が容易かどうかは別です。

物流業で人が足らないから、海外から人を受け入れるかという施策は小手先の知恵です。

物流が抱える根源的な問題に立ち返る事ができる時期に来たのだと思います。

根本的解決策は2つです。

第一は、物流会社の大型化。

日本の物流会社は、一部の大手を除けば規模が非常に小さいのです。売上が1兆円に達している企業は日本通運とヤマト運輸くらい。他は規模の効果が十分生かされない。車両や人の効率を考えるともっと統合化すべきなのです。

第二は、物流サービスのシンプル化。顧客の無謀とも思える納品条件には「NO」と断り、物流をよりシンプルかつ効率的にすることです。

顧客のニーズに応えるということで、無理な納品条件や、短納期対応、納品ロットの小型化やピースピッキング対応など、コストのかかる話ばかりで、利益がでない顧客が増えています。

設けさせて頂いている顧客のサービスは維持・向上させるとしても、儲からない顧客のサービスは大胆に合理化すべきです。そうすれば、納品回数も減りますし、庫内業務も減ります。物流に擁するリソースが少なくて済みます。

物流会社の統合は、オーナー企業の多い物流業界ではなかなか進みません。今私のコンサルティングでは二つ目の物流サービスのシンプル化を荷主企業にしています。

これはできないことではありません。むしろ単価値上げを受け入れてもコスト削減ができる可能性があるのです。

物流単価の値上げ、これを改革の機会と捉えてみませんか。