とある企業のEPA活用の担当の方とお話をしました。
EPAの活用成果は年間で20億円程度。
かなりの金額です。しかし、その方は「成果はいいのだが、EPAの特性上、成果は先方の客、労務は当方。そのせいでなかなか社内でEPA専任組織ができない。」
やはり、活用から始めるのではなく、どう使うかの位置づけから始めないといけないですね。
経営陣の方がその意義と方法論をある程度理解し、営業の人たちはどうやってその成果を刈り取るか、生産・調達の人たちは効果を出すためのソーシング、協力会社へのアプローチ、EPAでの原産地証明手続を行う人たちは、ITの人たちと共に、効率的な手法とデータの持ち方を、そして広げれば、サプライチェーン上でのコストに組み込み、サプライチェーン最適化を図る。理想はその形です。
昨今、そうしたい企業の相談が増えてきました。
また、EPAの原産地証明手続自身は例えば弊社のような企業へアウトソーシングすることも増えています。
ただ、これらの取り組み企業はごく少数。
TPPなどがトリガーになるとは思っています。