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天津港の機能、徐々に回復しているそうです。何よりです。

天津港の機能が徐々に回復しているそうです。

http://global-scm.pro/news/?p=11364

13日午前8時時点で、主な航路の通航が双方向で復旧し、船舶の出入港も回復。また、事故現場とその周辺を除き、埠頭や貨物置場などにおける作業も徐々に再開しているそうです。

 

天津港は第10位: TOP 50 WORLD CONTAINER PORTS

2013年のTEUベース(20FTコンテナ換算でのコンテナ取扱量)での港のランキングで、天津港は10位です。

その10位以内に中国の港が7つ入っています。

ご参考までに。

World Shipping Council

http://www.worldshipping.org/about-the-industry/global-trade/top-50-world-container-ports

天津港はモンゴルにとって生命線

今回の天津の爆発は異常な規模で、被害も甚大なものです。

そして、世界有数の天津港が機能不全に陥り、中国企業だけではなく、日本企業にとっても大きな痛手となっています。

私の知り合いの方から、「モンゴルが大変。」と教えていただきました。

モンゴルは内陸国なので、海港を持ちません。天津港がその代わりをしているわけです。

当然迂回ルートは考えるわけですが、モンゴルにとっても結構な痛手となることでしょう。

中国のことですから、天津港の復旧は非常に早いとは予測されますが。

Global SCM Newsから: 天津の爆発事故

天津の爆発事故、めを覆いたくなる惨事となっていることがわかってきました。

皆さん、大丈夫でしょうか。

天津は日本の企業の工場の多い都市です。

また、貿易の要の港があります。

それがほぼ停止状態になったとのこと。

今後、経済にも大きな影響がありそうです。

Global SCM News: 天津爆発事故

コンテナ運賃の大きな変化

グローバルSCMのコスト要素の一部である、コンテナ運賃。

これが乱高下中。

ただ、新造船の供給がピークを迎えているため、供給過多による値下げが想定されます。

また、新興国の輸出が先行き不透明。

需要が減り、供給が増えれば、値下げは明らか。

企業の皆さん、同対策されますか?

 

コンテナ船運賃乱高下 供給過剰、値上げ続かず  採算割れ水準、なお下落も

新興国発の貿易偏重

 

 

GEF Certifiedセミナー: 第67回医薬貿易勉強会(大阪開催)7月25日(金) 「中国の国際物流、通関事情~現場報告」

Global Edge Forumでは、主催ではなくても、Global SCMに必要な情報のあるセミナーをCertifiedとして、ご紹介しています。

今回は、中国の物流・通関事情に関してマティ・インターナショナル様がセミナーを開かれます。

(以下は、マティ・インターナショナル様より)

第67回医薬貿易勉強会(大阪開催)7月25日(金)のご案内

テーマ: 「中国の国際物流、通関事情~現場報告」

尖閣諸島問題以降の日中関係の冷え込みや賃金上昇、2012年に初めて生産年齢人口が減少に転じるなど中国におけるビジネス環境は大きく変化してきています。しかしながら2001年中国はWTO加盟後、目覚ましい進歩を遂げ、今や日本を抜いてGDP世界第二位となり、医薬品市場としても巨大市場として世界企業から注目されています。

一方、アセアン中国経済連携協定(ACFTA)、中国台湾両岸経済協力枠組協定(ECFA)の締結に伴い、例えば中国⇔アセアン、また中国⇔台湾と物流に変革が起きています。チャイナ+ワンと言われるように生産拠点がASEANに移っているケースもありますが、今後共、医薬企業にとって中国は関心の高い国であることには変わりません。

そこで今回、株式会社日新 大阪航空部次長 森川哲也様(同社 上海駐在12年、今年5月帰国)に講師をお願いして勉強会を開催することになりました。

「中国における国際物流、通関事情~現場報告」というテーマで中国の通関制度・関連法規制・課税制度などの現状に加えて、駐在経験者ならでの事例などもご紹介頂く予定です。

= 記 =

日時: 2014年7月25日(金)14:00~16:00 (13時30分受付開始)

会場: 株式会社 日新 大阪支店
〒541-0046 大阪市中央区平野町3-4-14 大阪TKビル4階 会議室
電話:06-6228-4661
アクセス~下記サイト 地下鉄御堂筋線 淀屋橋駅11番出口徒歩5分
http://www.nissin-tw.co.jp/company/access.html#osaka_image

主催: マティインターナショナル

後援: 株式会社 日新 大阪航空部

 

プログラム 

13:30 受付開始(1階ロビーより直接4階会場へお越しください。)

14:00  オープニング&トピック マティインターナショナル 松本 修成

14:20 「中国における国際物流、通関事情~現場報告」

     講師:株式会社 日新 大阪航空部
  次長 森川 哲也氏   (前、日新上海現地法人上海高信国際物流有限公司駐在)

15:20  質疑応答・意見交換

16:00  終了~名刺交換・歓談(自由参加)

定員  
20名程度 (先着順~定員になり次第締め切り)
・申込みは「社名・所属・氏名・電話番号」をマティインターナショナル (下記)へメールください。

mattyinternational@gmail.com

参加費
一名2千円(資料代含む、当日支払い=領収証発行)

キャンセル
7月18(金)以降のキャンセルの場合、配布資料をお送りして会費を申し受けますのでご了承願います。尚、代理のかたのご出席は可能です。

主催者

マティインターナショナル Matty International
代表・医薬貿易コンサルタント
松本 修成 (Shusei MATSUMOTO

 〒567-0863 大阪府茨木市沢良宜東町11-27
電話・Fax: 072-635-7611

携帯:090-6376-8068
E-mail: mattyinternational@gmail.com

物流単価値上げと物流コスト削減

昨今の円安で、燃油費が上がり、復興需要などで人が不足気味となり、特に物流の担い手が圧倒的に足りなくなる中、物流会社は、(当然といえば当然なのですが)値上げ攻勢に出ています。

背に腹は代えられないという状態となっています。

週刊ダイヤモンドの今週号(2014年7月5日号)は「物流ビジネス大異変」という特集を組んでいます。

マスコミは、事物流に関してはあまり目をむけてきませんでした。また、向けたとしても一般の人の関心事の宅配が主体です。この特集もその印象はぬぐえませんが、世に与えるインパクトは小さくありません。

お客様からの相談も「値上げを避けたいがどうしたらよいか」が大半です。

単価値上げを極力抑えて、そして、トータルで物流コストをどう下げるか。

難しい問題と思われますが、根源に経ち変えれば、解決策はシンプルです。

シンプル=単純ではありますが、実行が容易かどうかは別です。

物流業で人が足らないから、海外から人を受け入れるかという施策は小手先の知恵です。

物流が抱える根源的な問題に立ち返る事ができる時期に来たのだと思います。

根本的解決策は2つです。

第一は、物流会社の大型化。

日本の物流会社は、一部の大手を除けば規模が非常に小さいのです。売上が1兆円に達している企業は日本通運とヤマト運輸くらい。他は規模の効果が十分生かされない。車両や人の効率を考えるともっと統合化すべきなのです。

第二は、物流サービスのシンプル化。顧客の無謀とも思える納品条件には「NO」と断り、物流をよりシンプルかつ効率的にすることです。

顧客のニーズに応えるということで、無理な納品条件や、短納期対応、納品ロットの小型化やピースピッキング対応など、コストのかかる話ばかりで、利益がでない顧客が増えています。

設けさせて頂いている顧客のサービスは維持・向上させるとしても、儲からない顧客のサービスは大胆に合理化すべきです。そうすれば、納品回数も減りますし、庫内業務も減ります。物流に擁するリソースが少なくて済みます。

物流会社の統合は、オーナー企業の多い物流業界ではなかなか進みません。今私のコンサルティングでは二つ目の物流サービスのシンプル化を荷主企業にしています。

これはできないことではありません。むしろ単価値上げを受け入れてもコスト削減ができる可能性があるのです。

物流単価の値上げ、これを改革の機会と捉えてみませんか。

 

日本企業の海外物流への関心と物流企業の対応

昨日、物流会社の社長と幹部の方と夕食を共にしました。

最大の関心は、海外展開。

顧客の海外展開の広がりとそれに伴う日本国内の物流の減少は、もはや如何ともしがたいとのこと。

「海外の展開を進めているが、人がいない。進めるに当たってはそれがネック。」

この会社は上場会社で、もはや物流子会社と呼ぶのがおかしいほどですが、物流事業はやはりほとんどが国内。

社長は親会社から来られており、海外経験の長い方。

海外対応力のギャップにどうしようか悩んでおられます。

国内は業務をするのに人が足りない。

海外は十分なサービスをするためのリーダーが足りない。

どうするのか、大きな悩みで、簡単には答えは出ません。

私は、難しいでしょうが、国内と海外の問題を解決するのは企業合併やM&Aだと思います。

日本の物流会社は世界で戦うにも、国内で戦うにもそのサイズが小さすぎます。

日本国内で物流サービスを自社のみで十分にやれるサイズは、売上規模が1兆円くらい必要です。

そんなサイズの会社は日本には片手で余るくらいしかありません。

まだまだ日本の物流企業は小さいのです。