カテゴリー別アーカイブ: トピック

TPPの閣僚会議が再延長

TPPの閣僚会議が再延長となりました。

主張の齟齬のある領域は徐々に狭まっているのですが、完全合意に至っていません。

見解の相違を作っているのがアメリカ。

やはり、昔のようなリーダーシップは見られず、国内からの要求とTPP交渉の相手国の要求との狭間で苦しんでいるようです。

再延長により、決着を見ようとする各国の意思は外部の人間でもよくわかります。

明日の結果を待ちましょう。

FTA/EPA:原産地証明における困った姿勢

日本でのFTA/EPAの活用は、相手国のお客から「活用してくれ」と言われるのが理由のほとんどです。

日本側にはメリットがほとんど無いと(と日本側は)思っているので、できるだけ簡単に済ませたいと考えているケースが大変多く見られます。

ただ、関税が減免されるために必要な原産地証明は厳格なルールのもとに証明されなくてはいけません。

「はしょる」ということは許されないのですが、どうしても担当者は、「これでいいですね」と聞いてきます.当然その際には、「正しくありません。○○してください。」と伝えますが、それでも、「これでもいいですね。」と勝手な解釈に対して当方の「了解」を求めてきます。

私が了承しようが、日本商工会議所が了承しようが、最終的には相手国を納得させることだけですので、こういう追認を取ろうとすることは何の価値もありません。

問題が起こったら当の本人や企業が困るだけです。少しの時間がセーブできても、問題が起こったらそれは大変で、時間だけでなく信用も失います。

大変でしょうが、アドバイスをちゃんと守ることを進めてくださいね。

ホット・トピック:海外戦略ニュース・アーカイブから

本日、「海外戦略ニュース・アーカイブ」に多くのアクセスがあった記事が、

日本ガイシ、国際カルテルで罰金78億円 前社長、米当局が訴追へ

です。想定はしていませんでしたが、かなりのアクセス数です。

日本の自動車メーカーが国際カルテルとして、訴追された件の一環です。

 

韓国からのセミナー講演要請

8月初旬に、韓国の大学からセミナー講師の要請がありました。

テーマはFTZ。Free Trade Zoneですね。

日本のFTZについて話してほしいとのことでした。

本来は、この記事を書いているのが韓国(済州島)であるはずなのですが、準備不十分で11月6日に延期となりました。

プレゼン用の資料を作成していて思うことは、韓国や中国はFTZを作り、国内外の企業がそこに入居しているという成功例が多いということ。

日本は、FTZは現在のところ沖縄にしかありません。

沖縄のFTZの歴史は古いものです。沖縄に作られた理由は、

  • 東アジアにおけるロケーション
  • 米軍の沖縄駐留に対する国の沖縄に対する地域振興

現在において、FTZは成功しているとは言えるレベルにはありません。

その理由にはいくつかあるでしょう。加工貿易を得意とするFTZは、工業製品の関税がほぼゼロの日本では、保税にするのと内貨にするのとでは差がほとんど無いこと。船の往来の多い大きな港など。

特に海外と違うのは、世界に打って出ることができる港がなく、中国や韓国(釜山)のサテライト港となってしまっています。であれば、そのハブ港の近くのFTZの方が利便性が高い。

日本企業が関心あるのは、輸入時の関税では無く、商品を輸出したときの相手国での関税でしょう。であればFTZよりはFTAの締結の方が、日本企業にとってメリットがある。

そんな理由が日本でFTZが広がらない理由のようです。

 

FTA/EPAの原産地証明業務のシステム化

本日、FTA/EPAの原産地証明業務のシステムサービスの会社とお話をしました。

当方との接点も多いので、今後、協業の道を探りたいと思います。

課題は値段。

こういったサービスに日本企業はお金を払いませんからね。

また、FTA/EPAの原産地証明は、行う方と受益者が違うので、なおさら投資を正当化しにくいです。

 

今後、GEFでのセミナーにも出てもらう予定です。

EPAの成果

とある企業のEPA活用の担当の方とお話をしました。

EPAの活用成果は年間で20億円程度。

かなりの金額です。しかし、その方は「成果はいいのだが、EPAの特性上、成果は先方の客、労務は当方。そのせいでなかなか社内でEPA専任組織ができない。」

やはり、活用から始めるのではなく、どう使うかの位置づけから始めないといけないですね。

経営陣の方がその意義と方法論をある程度理解し、営業の人たちはどうやってその成果を刈り取るか、生産・調達の人たちは効果を出すためのソーシング、協力会社へのアプローチ、EPAでの原産地証明手続を行う人たちは、ITの人たちと共に、効率的な手法とデータの持ち方を、そして広げれば、サプライチェーン上でのコストに組み込み、サプライチェーン最適化を図る。理想はその形です。

昨今、そうしたい企業の相談が増えてきました。

また、EPAの原産地証明手続自身は例えば弊社のような企業へアウトソーシングすることも増えています。

ただ、これらの取り組み企業はごく少数。

TPPなどがトリガーになるとは思っています。

天津港の機能、徐々に回復しているそうです。何よりです。

天津港の機能が徐々に回復しているそうです。

http://global-scm.pro/news/?p=11364

13日午前8時時点で、主な航路の通航が双方向で復旧し、船舶の出入港も回復。また、事故現場とその周辺を除き、埠頭や貨物置場などにおける作業も徐々に再開しているそうです。

 

天津港は第10位: TOP 50 WORLD CONTAINER PORTS

2013年のTEUベース(20FTコンテナ換算でのコンテナ取扱量)での港のランキングで、天津港は10位です。

その10位以内に中国の港が7つ入っています。

ご参考までに。

World Shipping Council

http://www.worldshipping.org/about-the-industry/global-trade/top-50-world-container-ports

天津港はモンゴルにとって生命線

今回の天津の爆発は異常な規模で、被害も甚大なものです。

そして、世界有数の天津港が機能不全に陥り、中国企業だけではなく、日本企業にとっても大きな痛手となっています。

私の知り合いの方から、「モンゴルが大変。」と教えていただきました。

モンゴルは内陸国なので、海港を持ちません。天津港がその代わりをしているわけです。

当然迂回ルートは考えるわけですが、モンゴルにとっても結構な痛手となることでしょう。

中国のことですから、天津港の復旧は非常に早いとは予測されますが。

Global SCM Newsから: 天津の爆発事故

天津の爆発事故、めを覆いたくなる惨事となっていることがわかってきました。

皆さん、大丈夫でしょうか。

天津は日本の企業の工場の多い都市です。

また、貿易の要の港があります。

それがほぼ停止状態になったとのこと。

今後、経済にも大きな影響がありそうです。

Global SCM News: 天津爆発事故